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■猫の便秘を考える(腸内環境の把握)


昨今、お客様から「猫の便が固くて排便が苦しそうなんですが・・・」という相談を受けることが多くなりました。そんな相談の多くは10歳以上の高齢猫ちゃんが殆どです。
もう7年以上も前のことになりますが、その当時18歳のシャム猫ちゃんが非常にきつい便秘で飼い主さんは1日おきに摘便(固すぎる便を肛門から摘出してもらう)の為に動物病院に通っていました。
その時、既に放置しておいたら全く便が出ないという状態に至っていたのです。
でも、正直なところ、現在でも1日おきの摘便はやりすぎだと思いますが・・・。通常は数日〜1週間です。

そのシャム猫ちゃんは、とにかく好き嫌いが激しく若い頃から缶詰しか食べず、ドライフードを一切口にしないという頑固猫でした。
更に缶詰以外で水分以外は殆ど飲まないという徹底ぶり。お客様とは長いお付き合いでしたので、普段からそんなお話を伺っていたこともあり、実際に「便が出なくなった」ということを聞いた時には「来たか・・・」と思いました。

缶詰は80%前後は殆ど水分なので、できれば好みの繊維質の多いドライフードを探してあげて、水を沢山飲むようにした方がいいと思いますよ、とお伝えしたのですが、猫ちゃん自身が絶対に受け付けないとのことでお渡ししたサンプルも食べてはもらえなかったのです。そのうちに、徐々に便が固さを増し、ウサギの糞のようなものしか出なくなり、トイレに長い間座るようになりました。そして、食事をしても吐くことが多くなり終いには黄疸まで出るようになりました。

困った飼い主さんが動物病院に相談したところ、やはり繊維質の多いドライフードや缶詰を勧められたそうですが、好みではなく一切受け付けなかった為、レントゲン撮影で状況を見ると何とコロコロのウンチが腸の中に沢山詰まっていたそうで、急遽摘便ということになりました。
そして点滴を受け、一時的には持ち直したということです。しかし、暫くすると再び同じ症状に襲われた為、点滴と摘便を繰り返すことになりましたが、それがイヤだったのか猫ちゃんは病院へ連れて行かれることを拒むようになりました。
それで、仕方なく食物繊維(さつまいも)を缶詰に混ぜたところ、今度は一切食べてくれなくなりました。その結果、悲しい結末を迎えてしまいました。
この猫ちゃんのように普段から余り水分を摂取しない猫ちゃんはめずらしいと思いますが、水分摂取はしっかりしている猫ちゃんでも、獣医師が理想とする「水分摂取量」を満たしている猫ちゃんは少ないように思います。(体重の10%程度/1日量)

しかし、昨今では繊維質もしっかり配合されたドライフードを食べていても便秘症状に陥る猫ちゃんは確実に増えていることは確かです。
それにはどんな理由があるのでしょう。毎日の水分摂取量が少ないから・・・?加齢により腸の蠕動運動た低下してしまったから・・・?
どちらも確かに間違いではないと思います。

でも、それならば毎日しっかり水分を摂取して、繊維質を多く含むドライフードを食べているのに何故便秘症状を訴える猫ちゃんが多いのでしょう?それは他に原因があるからだと思うのです。


極度の便秘にはなっていないまでも、飼い主さんが昔に比べ確実に排便状態が悪くなったという猫ちゃんの特徴を調べてみました。

1.10歳以上の高齢猫
2.普段から小食で好き嫌いの激しい長毛種
3.普段から水分摂取量が少ない
4.ドライフードを好まず、ささみや缶詰のみを主食としている
5.多頭飼いで常にストレスを抱えている
6.長期に渡り抗生物質等を投与されたことがある
7.避妊去勢の手術後から体重の増加に悩んでいる
8.運動することが少なくいつもゴロゴロ寝てばかりいる

多くの便秘症状を抱える猫ちゃんのケースが上記のケースにあてはまりました。中でも長毛種で高齢猫は特にその傾向が強いようです。更に高齢になるとよく吐くというケースと便秘がダブルで見られることにも多いようです。

ただ、確かに吐き上げも便秘と同時に見られることが多いのですが、これが完全に便秘が原因で吐いているとは限らないこともあります。
特に頻繁に嘔吐や吐き戻しが見られる場合は、念のため動物病院で詳しい検査をおすすめします


また、多くのお客様に共通することですが便秘を非常に軽視している方が多いようです。
特に飼い主さんは毎日トイレの掃除をしておられるわけですから、便の状態は把握している筈です。
便秘は急に始まるわけではないのです。便秘に至るまでの過程として殆どの場合、徐々に便の状態が変わっていくのです。

最初は長さと太さ、艶のあるしっかりした便から徐々に短くコロコロした便に変わっていきます。
けれど、コロコロした便になっていても、「毎日排便はある」ということで余り気にされていない飼い主さんが多いのです。

そのうちに猫ちゃんの状態が変わってきたことで初めて気になりだしたという方が圧倒的に多いのが現状です。
便秘初期に見られる変化は以下の通りです。

・トイレに入る前に必ず駆け回る。
・トイレに入っている時間が長くなった。
・トイレに何度も出入りする。
・トイレにしたウンチにコロコロ便が多くなっている。
・トイレにしてあるウンチの量が少なくなってきた。
・運動することが減りゴロゴロ寝てばかりいるようになった。

上記のように必ず便秘状況に至るまでに把握できる変化はあるのですが、それ以外には食事も行動も特に変化が見られない為に問題ないと考える方が多いわけです。


でも、確実に・・・そして静かに便秘は進行しているのです。
そこで、変化に敏感な飼い主さんは食事などに配慮することで便通を改善しようと試みるわけです。

初期段階であれば、サツマイモを蒸かして磨り潰したものを食事に加えたり市販の食物繊維を缶詰やレトルトに混ぜたりすることも有効だと思います。しかし、猫ちゃんの中には折角飼い主さんが気遣ってくれた食事を食べてくれない場合もあります。

また、食物繊維を与えても便の状態は殆ど変わらないという場合もあります。
そこで、心配になった飼い主さんは獣医師に相談することになります。

猫の理解が深い獣医さんは、やはり最初はなるべく初期は繊維質の多い食事に変えるなどの指導をされます。
しかし、多くの場合、ラキサトーンなどの毛玉除去剤を渡されます。しかし、この成分は流動パラフィンやワセリン他、明らかに食品とは異なる成分から作られていますが、初期であれば改善するケースが多いこともあり何の疑問も持たずに毎日与えておられる飼い主さんが多いのです。でも、中には最初から体質に合わず、嘔吐してしまう猫ちゃんもいるのですが、長期に渡り使い続けることへの懸念を訴える獣医師もおりますし、確かに便秘の根本改善には至っていないケースが多々報告されています。

そして、便秘が次の段階に進んでしまうと他にも色々な症状が見られるようになります。(肝臓・腎臓障害他)
この段階に至ると、巨大結腸症等の危険な状況にも至ることが多い為、腸管に溜まった便を早く取り出すことが急務とされ、グリセリン浣腸や摘便(掘り出し)が行われます。
しかし、この方法は確実に腸管に大きな負担をかけ、腸壁を痛めてるだけでなく腸自体の弛緩(伸びきる)を早めてしまいます。
弛緩しきってしまった腸はもはや自力で便を排出することはできません。
しかし、問題は便が排泄できないということだけではないのです。腸の健康は直接生命に大きな関わりがあるのです。

ゆえに単に便秘としての対症療法的な処置を重ねることは根本的な改善には至らないのです。
ならば、本当の便秘の原因はどこにあるのか?酷い便秘になる前にどうすれば健康な生活を送らせてあげられるのでしょう?


猫の便秘解消用のサプリメントについて


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